こんばんは。スタイリストの神長倉です。
先日のブログで紹介させて頂いたマッシュウルフを、今回はウイッグではなく人頭で、少しアレンジして切ってみました。
分け目ができる前提で、フロントからサイドにかけて長めに設定してるので、マッシュっぽさはあまり感じられませんが、
逆に言えば、よりカッコいい印象にしたかったので縦長、ウルフっぽさ、レイヤーを強調して切ってあります。
ここで改めて、確認の意味でウルフ含めてレイヤーとはそもそもなんなのか少し説明させてください。
レイヤーというのは、毛の重なりに対して下の方が長く上にいくにつれて短くなる切り方です。
長短の差があればあるほど、ハイレイヤー。
差があまりなければセイムレイヤーなんて呼んだりもします。
レイヤーを効果的に入れる事により、軽さや動き、毛流れや流したい方向をコントロールする事ができます。
たまにワンレングスで全くレイヤーが入ってない方に、量が多くて気になると相談されたりしますが、
もともとワンレングスは厚みが残りやすいスタイルなので、
空いたり削いだりするのには、本来そのものが持つスタイルの特性上、限界があります。
むやみやたらに空いたり削ぐだけではなく、
スタイルそのものの特性を活かして
軽くするのであればレイヤー、場合によっては今回は詳しくは触れませんがグラデーションを入れることも
場合によっては必要なんです。
(完全に段の入らないボブにしたければ別ですが、)
雑誌やテレビに出てるモデルさん、女優さんで、
段の入らないワンレングス空いただけの人はほぼほぼいません。
芸能人は綺麗だからとかかわいいからとかは関係なく、
必要なところにレイヤーやグラデーション入れるのは、先ほども書きましたが、
量を減らしたい、動きをつけたいを叶えるためには一般の方でも必要です。
それでも、初めていらした方で空いただけで形を作ろうとしてる形跡が
残ってる方は少なくありません。
なかなか思うようにいかない方、
スタイルの特性とやりたい髪型が、
合致していないのかもしれません。
興味ある方は直接ご相談下さい。
今回はこの辺で。