こんにちは。スタイリストの神長倉です。

 

突然ですが、今回のテーマはこれ。

美容室で使われているプロ用のカラー剤と、市販のカラー剤、痛みやすいのはどちらか。

 

結論から言うと、

予想はある程度つくかと思いますが、

痛みやすいのは、市販のカラー剤です。

 

なんとなく予想はついても、一体それは何故なのか?

 


理由①

市販のカラー剤は、

知識や技術が無い方が使っても、(仕上がりはさておき、)染まったという結果がわかりやすいように作られているから。

 

以前書いたブログでも少し触れましたが、

アジャントトでは例えば、

根本の新しい髪の毛と、

カラーを繰り返したダメージのある毛先には、

それぞれ違うパワーの薬剤を塗布する事が良くあります。

 

毛先には弱い薬、場合によっては根本のパワーの約3分の1の薬剤が使えます。

 

仮に市販のカラー剤でもダメージが比較的少ない健康な根本だけピンポイントで塗れるのであれば、

まだせめてもの救いですが、

 

特に自分で自分自身にカラー剤を塗布する場合は、基本的には根本も毛先も関係無く、一色で全て塗ってしまう場合が多いのでは無いかと思います。

 

この場合、3分の1で済む毛先に、

逆に言えば必要最低限のダメージより、3倍のダメージを与えているんです。

 

では、毛先用のカラー剤を塗ればいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、

市販されている一般的なカラー剤には、

既に染まってる毛先用のカラー剤は、僕が知る限り存在しません。

 

 

何故、市販に毛先用のカラー剤が存在しないのか。

 

 

それは、パワーが弱すぎるから。

 

はい、矛盾してます。

 

が、しかし、

パワーが弱いカラー剤を使うべき場所は先にも述べた通り基本的には、毛先。

 

改めて聞きますが、

自分自身で塗って根本と毛先、キレイに塗り分けられますか?

 

もし自分で自分の頭に、ムラなく完璧にカラー剤を塗り分けられる方が居たら、間違いなく天才レベルです。

 

おそらく多くの人は不可能な技術なので、

仮に、毛先用の弱い薬が根本につけば、根本の髪に対しては弱過ぎるので、

多くの方は仕上がりを見て染まってないと感じると思います。

 

染まってないよりは、染まってるとわかりやすくないとならない。

 

塗り分けられ無い前提となると、

パワーが強くならざるを得ないんです。

 

と、ここまでで、

 

根本だけで本来十分なパワーを毛先まで無駄に使って痛んでるっていう事はなんとなくわかって頂けたかと思いますが、

 

今回はここで、さらにもう一歩踏み込ませて下さい。


理由②

(既に染まってる髪の毛がブリーチなどの極端に明るい場合と、希望ががっつり暗くする黒染めは例外ですが、)

 

例えばわかりやすい例で、一般的な明るさの茶髪に染める場合、

根本に伸びてきた黒い自毛の部分があって、

毛先がブラウンで既に明るい状態とすると、

市販のカラー剤がパワーが強い薬剤というのは、

明るくする力が強いという事でもありますが、

根本と毛先、既にスタートの明るさに差があるのに、

塗り分けないで、べたっと一つの同じカラー剤を塗って最終的には同じような明るさで繋がるんです。

 

不思議じゃないですか?

 

(明るさの差と根本の伸び具合にもよりますが、)

カラー剤は、1回ならば塗布してからの放置時間と、繰り返すのであれば回数が増すにつれて明るくなるので、

普通は、根本の明るさは毛先に追いつかないし、毛先はさらに明るくなるので、

その差は埋まらず、綺麗に一色には繋がりません。理論的には。

 

それでも一色で根本と毛先が繋がってしまう理由。

それは、

明るくするだけじゃなく色を入れるパワーも強いから。

 

例えるなら、ブルドーザーで元の状態を一切考慮しないで容赦なくガリガリ削って、

上からがっつりセメント流し込んで、中はどうであれ、見た目だけは平らにする。みたいな?笑

感じです。

 

例えがわかりづらいかもしれませんが、いずれにせよここでもやはりパワーが強いのが、おわかりいただけるかと思います。

 

少し理論的な話と、言葉で聞くとイメージしづらいかもしれませんが、

以上が一般の方でもわかりやすいであろう、市販のカラー剤が、髪、頭皮にもたらす負担の理由です。

 

プロ用が100%安全とは限らないので、

コレは一概には言えませんが、

最近、初めていらした方で、

急に頭皮がかぶれてカラーできなくなったっていう方がたまたま多くて、

詳しく聞いてみると、

市販のカラー剤を使ってたという方が、

僕が知る限りでは断然多いと思います。

 

安いなりにデメリットは必ずあります。悪い悪いって言われても、理由がピンとこない方がほとんどかと思い、

改めて、長々と書かせていただきました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

一度アレルギーが出てしまうとその後は染められない場合も多いですが、

カラーのご相談、お気軽にお待ちしております。

 

【負担は必要最低限で、キレイなヘアカラーを。】

 

今回はこのへんで。